新書「メディアリテラシー」

メディア・リテラシー―世界の現場から (岩波新書)

メディア・リテラシー―世界の現場から (岩波新書)

新書「メディアリテラシー
飲み会ですすめられ読んでいるがなるほどおもしろい。日本の学校でやっている「情報教育」とはちょっと違うようだ。

メディアリテラシー 菅谷明子著 岩波新書 680
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC%E2%80%95%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89-%E8%8F%85%E8%B0%B7-%E6%98%8E%E5%AD%90/dp/4004306809

メディアリテラシーとは、現在の私たちの生活の中で身近なメディア(TV、新聞、ラジオ、雑誌、CM・・・など)が伝えるニュース、メッセージを批判的にとらえて、事実を正しく知る能力だ。

メディア・リテラシー(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC

発祥の地イギリスでは、すでに1930年代から「メディア教育」の必要性が提起され、カナダでは89年にメディアリテラシーがカリキュラムに組み入れられた。
元々は子供を大衆メディアの悪影響から守り、文化的な嗜好を洗練させることを目標にはじまったメディア教育が、国語科カリキュラムの1つとして教えられるようになった。各メディアの持つ性質や存立背景を理解したうえで、そこにあるメッセージを正しく理解する術を身につけることは重要だ。メディアはTVやインターネットだけではないのだ。

日本の特殊事情として、テレビ局は大手新聞社の資本傘下にあることも考慮すべきだ。教育者だけでなく社会人も読んでおきたいいい本だ。

マクルーハン理論の生まれた背景
この本を読んでいてマーシャル・マクルーハンの「メディアの理解」が出版されベストセラーになった謎が解けた。私の世代が習った日本の学校教育では「メディアリテラシー」なかったので、TVメディアの性質を解説した「マクルーハン本」が突如出版されてブームになったのが理解できなかったのだ。

日本語版出版当時の日本ではメディアリテラシーの下地もなく、新進気鋭?の竹村健一さんの迷翻訳本もあって・・・理解できた人は少なかったと思う。