計算尺の世界

計算尺の世界
先月、ふと思い出して「計算尺」をググッてみたら・・・いろいろヒットした。計算尺とは電卓が出る前に技術者必携だったアナログ計算機だ。わたしの中学時代は数学の必修科目で、当時は得意だった。

ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%88%E7%AE%97%E5%B0%BA

はてな
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%D7%BB%BB%BC%DC

中学生のときは計算尺の仕組みなど知らなかったが1週間の独学で使えるようになった。
じつは計算が不得意だったので、これをマスターすることで物理と化学の試験がずいぶんと楽になった。計算尺は数学の正規教科だったので、中学と高校では化学や数学、生物の試験に持ち込み可能だったのだ。おかげで試験問題で式さえたてれば、あとは計算時間は数秒で終わるので助かった。工業高校や高専では必需品だったよ・・・と友人のエンジニアが言っていたが、普通科でこんなに恩恵に浴したのはわたしぐらいじゃないだろうか?

さらに高校生の時、通信教育で「計算尺講座」を受講してしくみと理論がわかった。計算尺による計算とは、掛け算や割り算をする場合、数値を「対数」に変換して足し算や引き算として・・・やってのけることなのだ。
ちなみに計算尺はアナログ計算機なので計算精度を上げるには、計算尺を単純に大きくすればいいので・・・戦前に戦艦大和を作った造船所では10mもあるおおきな計算尺を使って設計計算をしたそうだ。また軍事でも必須で、大砲の着弾点計算尺というのがあったそうだ。一度でいいから好学のために見てみたいなぁ・・・。

計算尺Wiki
http://tomoaki.akiyama.nu/index.php?%B7%D7%BB%BB%BC%DC#ka90afea

昔お世話になったリコーやヘンミの計算尺が見れるページもあった。なつかいしいなぁ・・・。

計算尺資料館
http://www.keisanjyaku.com/sliderules.htm

そういえば、20年前だったか当時の人気映画「レッド・オクトーバーを追え」の中でソ連の最新鋭原子力潜水艦レッド・オクトーバーの航海士が、直径10インチぐらいの円形計算尺を使って航海計画を見たのが最後だ。最先端の原子力潜水艦計算尺を使うのは別にアナクロではなく、自動車ラリーや船舶航海術では良く使われる計算機だった。しかし、それ以降は関数電卓やプログラムの時代になって計算尺はすがたを消した。

レッド・オクトーバーを追え!』(英語: The Hunt for Red October)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%92%E8%BF%BD%E3%81%88!

いまどきの計算機はデジタルのコンピュータになってしまったが、計算尺は電池もいらず簡単に計算できるので、ポケットタイプと円形タイプの計算尺を引き出しの中に用意してある。わたしのお宝だ。