PICマイコン入門

whzat2010-02-18

PICマイコン入門
最近、組込みマイコンとしてよく使われるようになったPICを使ってみることになった。専門月刊誌「トランジスタ技術」ではPICの応用記事はよくあるが、実際に使ってみるのは初めてだ。
PICをパソコンで例えるなら「CPU+マザーボード+メモリーを1個のICチップに凝縮したような物」だ。小さくて便利なPICだが、価格も1個100円ぐらいから・・とかなり安いことも普及した理由のようだ。

PICとは?
http://ja.wikipedia.org/wiki/PIC_(%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9)

PICのメジャーなブランドはマイクロチップ社のようだ。
http://www.microchip.co.jp/

プログラミングは無料配布されている開発ツール MPLAB IDE で行い、Cやアセンブラーのソースを作り、コンパイル後に「PICライター」でPICに書き込めば終わりだ。PICのメモリーはEEPROMまたはフラッシュメモリーなので、何度も書き込み・消去ができる。
学校や会社なら先輩のご指導でスタートできるが、独学ではじめるならネット記事と書籍、PICライターを買ってはじめるのがよさそうだ。

PICライターはマイクロチップ社の

PICKit2 または PICKit3 がグローバルには標準だ。
http://www.picfun.com/PICkit2/PICkit01.html

http://www.microchip.com/stellent/idcplg?IdcService=SS_GET_PAGE&nodeId=1406&dDocName=en023805

日本では秋月電子通商

AKI-PIC プログラマーシリーズ
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-02018/

がメジャーなようで「トランジスタ技術」や市販本の記事の多くがこれを使って書かれている。PICKit2 とは完全な互換性はないが国内標準なので情報が多いのが利点だ。

そのほか、ホビーの電子工作でちょっとPICを使ってみるだけなら

RCDライター
http://feng3.cool.ne.jp/rcd/#software

ライターソフト:PICProg4U V2.2.2
http://feng3.cool.ne.jp/4u2/index.html

という簡易ライターが1千円ぐらいで入手可能だ。
RC-232C インターフェースから電源を流用する「チャージポンプ」という回路を採用しているので、書き込み量が大きい時は注意が必要みたいだ。入門社者にはこちらの方がいいと思う。

RCDライターの入門記事をさがしてみた。

500円で始めるPIC
http://www9.plala.or.jp/fsson/NewHP_elc/Link_nPIC.html

こちらのリンクで製造・加工工場で使われるシーケンス回路をPICで置き換える便利なプログラムをみつけた。

連枝(れんり)
http://www8.plala.or.jp/renri/index.html

工場での装置の単純な加工・処理工程をプログラミングする場合、Cやアセンブラーでのような「モデルを抽象化してロジックを組む方法」は結局手間がかかる。しかし、連枝では工程の具体的なシーケンスをPICに直接書けるため、デバッグや修正の手間を省くことができる。

秋月電子通販のPICライターの使い方についてはこちらの本が良さそうだ。

PICマイコン完全マスター

秋月電商の電子デバイスキットや完成品のドキュメントは期待できないので、安く買って節約した分で、こうした本を買って読むしかないようだ。