PICマイコン入門
PICマイコン入門
最近、組込みマイコンとしてよく使われるようになったPICを使ってみることになった。専門月刊誌「トランジスタ技術」ではPICの応用記事はよくあるが、実際に使ってみるのは初めてだ。
PICをパソコンで例えるなら「CPU+マザーボード+メモリーを1個のICチップに凝縮したような物」だ。小さくて便利なPICだが、価格も1個100円ぐらいから・・とかなり安いことも普及した理由のようだ。
PICとは?
http://ja.wikipedia.org/wiki/PIC_(%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9)
PICのメジャーなブランドはマイクロチップ社のようだ。
http://www.microchip.co.jp/
プログラミングは無料配布されている開発ツール MPLAB IDE で行い、Cやアセンブラーのソースを作り、コンパイル後に「PICライター」でPICに書き込めば終わりだ。PICのメモリーはEEPROMまたはフラッシュメモリーなので、何度も書き込み・消去ができる。
学校や会社なら先輩のご指導でスタートできるが、独学ではじめるならネット記事と書籍、PICライターを買ってはじめるのがよさそうだ。
PICライターはマイクロチップ社の
PICKit2 または PICKit3 がグローバルには標準だ。
http://www.picfun.com/PICkit2/PICkit01.html
http://www.microchip.com/stellent/idcplg?IdcService=SS_GET_PAGE&nodeId=1406&dDocName=en023805
日本では秋月電子通商の
AKI-PIC プログラマーシリーズ
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-02018/
がメジャーなようで「トランジスタ技術」や市販本の記事の多くがこれを使って書かれている。PICKit2 とは完全な互換性はないが国内標準なので情報が多いのが利点だ。
そのほか、ホビーの電子工作でちょっとPICを使ってみるだけなら
RCDライター
http://feng3.cool.ne.jp/rcd/#software
ライターソフト:PICProg4U V2.2.2
http://feng3.cool.ne.jp/4u2/index.html
という簡易ライターが1千円ぐらいで入手可能だ。
RC-232C インターフェースから電源を流用する「チャージポンプ」という回路を採用しているので、書き込み量が大きい時は注意が必要みたいだ。入門社者にはこちらの方がいいと思う。
RCDライターの入門記事をさがしてみた。
500円で始めるPIC
http://www9.plala.or.jp/fsson/NewHP_elc/Link_nPIC.html
こちらのリンクで製造・加工工場で使われるシーケンス回路をPICで置き換える便利なプログラムをみつけた。
連枝(れんり)
http://www8.plala.or.jp/renri/index.html
工場での装置の単純な加工・処理工程をプログラミングする場合、Cやアセンブラーでのような「モデルを抽象化してロジックを組む方法」は結局手間がかかる。しかし、連枝では工程の具体的なシーケンスをPICに直接書けるため、デバッグや修正の手間を省くことができる。
秋月電子通販のPICライターの使い方についてはこちらの本が良さそうだ。
PICマイコン完全マスター
PICマイコン完全マスター―“6足走行”電脳ロボット製作から学ぶプログラムの基本 (わかるマイコン電子工作)
- 作者: 遠藤敏夫
- 出版社/メーカー: 電波新聞社
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