下村博士の息子は凄腕ハッカー

下村博士の息子は凄腕ハッカー
先週、ノーベル化学賞を下村博士が受賞したニュースが流れた。その最後に、息子はコンピュータ技術者として知られ・・・というくだりがあった。調べてみたらシステム侵入やクラッキングアメリカでは有名人のケビン・ミトニックを追い詰めたのがツトムシモムラだった。

ノーベル化学賞の下村博士の息子は凄腕ハッカー
http://d.hatena.ne.jp/nakakzs/20081008/1223468261

ケビン・ミトニックを追い詰めたということでツトムシモムラはセキュリティの世界では有名人だ。ミトニックは出所後、セキュリティ関係の専門家になったそうだ。結果的にはミトニックの天才的才能をアンダーグランドからフォグランドにシフトさせたわけだ。

下村務 (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E6%9D%91%E5%8B%99

若き天才日本人学者vs超大物ハッカー
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E2%80%95%E8%8B%A5%E3%81%8D%E5%A4%A9%E6%89%8D%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E5%AD%A6%E8%80%85vs%E8%B6%85%E5%A4%A7%E7%89%A9%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%8

ケビン・ミトニックはこんな本を書いている。ハッカーの立場から見たセキュリティー論だ。

欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法
http://www.amazon.co.jp/%E6%AC%BA%E8%A1%93%EF%BC%88%E3%81%8E%E3%81%98%E3%82%85%E3%81%A4%EF%BC%89%E2%80%95%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%8C%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%99%E7%A6%81%E6%96%AD%E3%81%AE%E6%8A%80%

以前「欺術」を半分読んだが、ミトニックの場合コンピュータ技術よりもむしろソシャルエンジニアリングの方にウェイトを置いていることがわかった。ツトムシマムラはミトニックの上をゆくソシャル・エンジニアだったわけだ。

梅田望夫氏の「ウェブ進化論」の中には「羽生名人のけものみち論・・・」がある。このケースでもクラッキング技術の世界にあってソシャルエンジニアリングの技術がけものみちを抜け出す切り札になっていたんだろう・・・と思った。