セノガイドってなに?

whzat2010-09-29

セノガイドってなに?
先日入手したロシア製魚眼レンズ Zenitar 16mm/F2.6 Fisheye を試している。デジタルの PENTAX k-m では問題なく使えたので、フィルム式の古い PENTAX MZ-7 で使用中だ。
ロシアレンズについての興味ではなく魚眼レンズとしてどんな特色があるかに興味がある。デジタルカメラで使ってみると、なるほどフィルム式カメラの時代のレンズだと感じたので「それじゃフィルムカメラで使ってみよう・・」という軽いノリだった。

■マニュアルレンズはむずかしい!
フィルム式一眼レフカメラはいにしえのミノルタα7000の時代から使っていた。しかしいつもフルオートで使っていたので、Zenitar のようなマニュアルカメラにはとまどった。

フォーカスはマット面で合わせるので簡単だが、しぼりとシャッター速度を適切にセットしなければうまく撮れない。デジタルなら4GBの大容量SDカードに何度も撮れるし、撮った写真はその場で液晶画面に表示して確認できるので1時間ほどでコツがわかった。
しかし、フィルム式ではフィルム36枚を撮りきって現像するまでは結果を確認できないので日数がかかる。フィルム時代には待つのは当たり前だったが、今となっては昔のスローさに閉口する。

■露出計
いろいろ調べるうちにマニュアルレンズには露出計が必要だとわかった。そういえば子供の頃、近所のカメラ好きのおじさんがカメラ撮影前に使っていたタバコ箱くらいの精密な機械だ。その後カメラが進化して露出計は内臓になり、さらにしぼりやシャッター速度まで自動設定されるようになった。露出計はプロしか使わなくなった。
露出計は中古カメラ店で買えるが、プロ用なのでそれでも高い。

セノガイドC
その後ネットで「セノガイド」という露出計算尺をみつけた。適切な露出を測るのに、精密な光センサーや電子機器は使わず、季節、時間帯、天気を円盤に設定すると絞りとシャッター速度が計算できる。

関式露出計 セノガイドC
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7118/topics/senoguidec.html
使い方
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7118/topics/set0.html

セノガイドCは写真撮影状況に応じたカメラ設定のエッセンスが凝縮された露出算出盤だ。露出計盤は元々19世紀に発明され、日本では関研究所が販売していたようだ。残念ながら日本では80年代にカメラの電子化がすすんだため、現在は絶滅していて中古カメラ店でも入手は難しく、骨董店を探さなければ見つからないだろう?

●復刻版が紙で作れる記事があった!

露出計算尺
http://homepage2.nifty.com/vasolza/rosyutukeisanjyaku.htm

さっそく作ってみた。
今時の電子露出計とちがって電気を必要とせず薄くて軽いのが最大のメリットだ。デメリットは手間がかかるのと字が小さいので暗いところでは使いにくいことだ。
セノガイドについて調べているうちに、昔の人が貴重なフィルムを大切に使っていたことがわかってきて、スローなフィルムカメラ式も意外とたのしいと感じるようになった。

iPhoneアプリ セノガイドもあった
iPhone3G で使ってみた。無料のアプリで大変ありがたいのだが3Gで使うには重過ぎて忍耐が必要だ。今回は却下した。ぜひともiPhone4 で使ってみたい。

iPhoneアプリ セノガイド(SENOGUIDE) をリリースしまし
た!
http://okamot.com/mt/archives/2010/02/iphone-senoguid.html

使い方:iPhone アプリ(1) セノガイド其の1
http://yokocamesvc.blog135.fc2.com/blog-entry-14.html

iモード用のほうが実用的な感じがする。
iモード判 セノガイドC
http://www1.odn.ne.jp/~suga/i/guide/index.html