復刻版「超マシン誕生」を発見

復刻版「超マシン誕生」を発見
書店の店頭でみつけた懐かしい本だ。

『超マシン誕生』新訳・新装版

超マシン誕生 新訳・新装版

超マシン誕生 新訳・新装版

今はなき米国データゼネラル社のスーパー・ミニコン「Super NOVA」(32bit マシン)の開発に密着取材したノンフィクション本だ。ライターのトレーシー・キダーはこの作品で1982年のピューリッツァー賞を受賞した。すぐに映画化も決定されたのだが、いつのまにか中止になったようだ。

この本が発売された当時、ミニコンに関係する人はみんな読んでいたようだった。残念なことに、日本語訳が明らかに間違っていたり、専門用語の使い方がおかしかったりと・・・業界関係者の間では話題になった本でもある。ザインアップやピンボールの話、「あのくだりの記述は原文ではこうなんだよ・・・」などと雑談をしていた。

先日、ブックオフ某店で当時のハードカバー版が105円で売っていたが、この復興版の新訳本はペーパーバック版で表紙のデザインは違うのだが元版の雰囲気があった。

超マシン誕生―コンピュータ野郎たちの540日 (1982年)

超マシン誕生―コンピュータ野郎たちの540日 (1982年)

当時は「ミニコン界のIBM」と言われたDECに対抗して開発されたデータジェネラル社の最新鋭ミニコンの開発チームのエンジニア魂を描いた作品だが、その心情は今でも変わっていないはずだ。

なぜ今ごろになって復刻版を出したのかわからないが、ヒマなときにでも読んで誤訳の修正個所を読んでみたい本だ。