小説「生麦事件」読んだ
小説「生麦事件」読んだ
この1年で司馬遼太郎の歴史小説を続けて読んでいるが、しだいに未読本が少なくなってきた。なるべくたのしみを取っておくために、別の小説家の書いた幕末物などを読むことにした。知り合いの司馬遼太郎ファンから教えてもらって読んだがおもしろい。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/05/01
- メディア: 文庫
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生麦事件を発端に薩英戦争があり後に和睦する。攘夷派の島津久光は、戦争でイギリスの軍事力の大きな格差を知り、方針転換して開国派となり和睦する。この小説では薩摩藩での和睦交渉までの過程が一番興味深かった。「きのうの敵はきょうの友」ということわざどうりのありさまだ。
和睦後はイギリスとは逆に親密になる。その後の薩摩藩の軍艦や最新兵器調達なども、イギリスの親密な協力によるものだ。最終的に薩長が幕府を倒す。
歴史的な薩英の和睦交渉をした薩摩藩士重野厚之丞と高崎猪太郎の手腕もさすがだ。