カンブリア宮殿/品川女子学院

カンブリア宮殿/品川女子学院
昨日のカンブリア宮殿はおもしろかった。
ゲストは品川女子学院校長の漆紫穂子さんだ。

「やる気のスイッチを入れる極意!教えます。」
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/081124.html

品川女子学院はかつて廃校寸前のピンチを脱するべく学校改革に成功し、今や入学競争率3倍という人気学校となった。同校で行われている、生徒の「ヤル気のスイッチ」を入れる「28プロジェクト」はおもしろい。人生の目標を28歳で実現できるように、そこから逆算して今から自分の人生目標を立てるモチベーションをつける。スイッチが入れば、自分で目標に向かって勉強をする。以前、コミック「ドラゴン桜」でも作者が同じことを言っていたのを思い出した。生徒の心のスイッチを入れてあげることが必要なのだ。

村上龍も言っていたが、校長はどちらかというと経営者的センスなのだが教育と矛盾なく両立しているのがおもしろい。
また学校外の経営のプロや専門家、コンサルタントを呼んで、その道のプロに接することでに世の中のしくみを彼ら学ばせるというのもユニークだ。公立学校では実行は無理だと思うが、私立学校なら可能だろう。村上龍は校長を経営としてみていたが、偏差値+アルファの部分として経営センスを身につけさせていることを重要視していたからだろう。

生徒に経営感覚を教えるというよりも、その道のプロやリーダー育成が学校の目標のような気がする。組織や会社の経営・管理をする者には、モチベーションに加えて人心をまとめ計画や施策の執行を打ち出さねばならない。まずはリーダーの手腕が試されるのは、限られた予算や条件下で目標を達成する手腕だ。そういう意味では経営感覚は必須だ。

校長は出演中、村上と小池の質問に終始笑顔で答えていたが、同校の卒業生がこれからどんなふうに人生をきりひらいていくのかたのしみだ。
このところ高齢者福祉問題やサブプライムローン問題など暗いニュースばかりっだが、日本の将来に希望の明かりが見えた番組だった。