小説「坂の上の雲」

小説「坂の上の雲
先月から司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」を読んでいる。
おもしろい。

坂の上の雲 司馬遼太郎著 全8巻

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

この小説は明治維新後の日清戦争日露戦争を時代背景に四国松山出身の俳人正岡子規、陸軍軍人の秋山好古、海軍軍人の秋山真之(好古の弟)を主人公に、明治時代の市民生活を、日清・日露戦争の時代の日本を中心に描いた小説だ。後半では日露戦争での陸・海軍の戦争が中心で、真之が東郷司令官の作戦参謀として旗艦三笠で活躍する。意表をつく戦術でバルチック艦隊を撃滅するのがハイライトで感動的だ。

幕末から明治の時代に近代日本の土台ができるわけだが、その明治の時代に生きた2人の若者をとおして明治の時代とはどんな時代だったのか雰囲気がわかる。歴史教科書ではわからない市民感覚が伝わってくる小説だ。

■NHKがドラマ化
今年NHKがドラマとして放送するそうだ。

スペシャルドラマ「坂の上の雲
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/sakanoue/

この小説は中身が濃いので、ドラマでは物語の中の表面的な事柄しかわからないと思う。ぜひ小説を読むことをおすすめします。

■5月27日は日本海海戦記念日
東郷司令官がひきいる日本海軍がバルチック艦隊を撃滅したことを記念して5月27日は日本海海戦記念日だ。
横須賀の三笠記念公園で式典が行われているようだ。
日本びいきのアルゼンチンでは、大使が東京に就任するたびに横須賀の記念艦三笠を訪問することがなかば恒例のようになっているとか・・小説中に書かれていた。
今度の5月27日は三笠を見学してみる予定。

海軍記念日
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/5908/ex04/ex0401.htm

■ネットの資料を活用
8巻という長編小説だが、後半の日清・日露戦争の章では、中国の地名や、会戦・海戦での地名、陣形・・・などの巻末資料があるが、大雑把でわかりにくい。ネット検索でキーワード「日清戦争」「日露戦争」「旅順」「日本海海戦」などでヒットするので、こちらを利用すると便利だ。グーグル・アースも必要だ。
長編小説なので、人物名がわからなくなったらこのサイトをどうぞ。

坂の上の雲」人物伝
http://www.z-flag.jp/sakakumo/