高島嘉右衛門 伝

高島嘉右衛門
現在書店でも売っている易占書「高島易断」の創始者高島嘉右衛門についての新書を読んでみた。

「高島易断を創った男」持田 鋼一郎 (著)

高島易断を創った男 (新潮新書)

高島易断を創った男 (新潮新書)

去年「横浜歴史散策:生麦事件」ツアーに行った際、「高島易断」の創始者である高島嘉右衛門が、青木橋の高台の屋敷に住んでいたことを知った。横浜港を一望に見下ろす見晴らしのいい広い屋敷の下には、本覚寺(開港当時のアメリカ領事館跡)があった。現在もある「横浜高島町」は彼に由来する地名だ。しらべてみたら横浜開港当時の地元経済人にして、伊藤博文などの政治家と親交が深かったそうだ。

本覚寺
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hongakuji/america.htm
http://blog.livedoor.jp/enjoy_yokohama/archives/50709738.html

幕末の才人、材木商人、藩御用商人、開港当時の横浜港の経済発展ととも生きた実業家だが、獄中生活中独学で「易経」を習得し、それが「高島易断」が生まれる基となった。

高島嘉右衛門ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B3%B6%E5%98%89%E5%8F%B3%E8%A1%9B%E9%96%80
明治の日清、日露戦争などの経済政策に関わる影の大人物のようだ。彼の「高島易断」が時の政治家の決断に影響したかはさだかではないが、歴史の裏舞台をのぞいたようでおもしろい。