文庫本「虹の翼」

文庫本「虹の翼」
古本屋で発見して読んだ。

小説「虹の翼」吉村昭

虹の翼 (文春文庫)

虹の翼 (文春文庫)

吉村昭の作品はもうほとんど読みつくしたと思い込んでいたが、こんな隠れたいい作品があるとは知らなかった。
明治時代初期のまだ飛行機が発明されていなかった頃、日本で飛行機の研究をしていた二宮忠八の生涯を描いた作品だ。歴史教科書などで二宮忠八の名前はかすかに覚えていたが、小説になっていたとは知らなかった。
主人公の忠八の商家が子供のころ没落し、小遣い稼ぎではじめた凧づくりが飛行機研究のきっかけになっていたのは意外だった。