文庫本「ロゼッタストーン解読」

文庫本「ロゼッタストーン解読
年末から正月にかけて読んだ、
ロゼッタストーン解読」The Keys of Egypt

ロゼッタストーン解読 (新潮文庫)

ロゼッタストーン解読 (新潮文庫)

ナポレオンがエジプト遠征で持ち帰った古代エジプト時代の石版古文書「ロゼッタストーン」を、世界で初めて解読した言語の天才フランソワ・シャンポリオンの物語だ。おもしろかった。

wikipedia:ロゼッタ・ストーン

ジャン=フランソワ・シャンポリオン - Wikipedia

ナポレオンのエジプト遠征は軍事的には事実上失敗だった。
しかし、随行した当時の一流の科学者の調査団は古代エジプトの遺跡や古文書を収集して持ち帰った。それは、ヨーロッパ人が初めて知ったキリスト教史よりも古い年代からあった驚異の古代文明を知る手がかりだ。また同時に、コペルニクス地動説やガリレオ裁判に匹敵する、キリスト教の世界史観をくつがえす古代文明の発見でもあった。

この前代未聞のエジプト象形文字の解読をめぐってヨーロッパで解読研究がはじまり、そしてシャンポリオンが20年後最初に解読に成功した。

ナポレオン時代にもこんな語学の天才にしてインディー・ジョーンズのような冒険家がいたとは知らなかった。