一節切尺八

一節切尺八
吉村昭の小説「冬の鷹」で「ターヘルアナトミア」を翻訳した前野良沢が「一節切尺八(ひとよぎり)」の名手だったことが物語の伏線として書かれていたので調べてみた。一節切尺八とは日本の伝統的な楽器の尺八の一種だ。

一節切@ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E7%AF%80%E5%88%87

尺八の歴史
http://homepage3.nifty.com/syakuhati/sub1.htm

一節切尺八@静風徒然ブログ
http://blog.goo.ne.jp/m_seifu2005/e/27e4080c50cea9d3af4284060c6d0d3b

平成の虚無僧一路の日記
http://blog.goo.ne.jp/goo3360_february/c/cd1bd1ca7d130eb4faa51be92a17b981

前野良沢は幼くして両親を亡くし、医師の義父の養子として育った。良沢は社交嫌いで気難しい学級肌の語学の天才だったようだ。良沢を引き取って育てた義父の影響で一節切尺八の奥義を習得したようだ。

●引用:前野良沢の義父のことば「世の中にはすたれかけている芸能が数多くある。が、人というものはそれをみすてはならぬ。大切にとりあつかって、後の世に伝えるようにしなければならぬものだ。それと同じように人がかえりみらぬものに眼を向け、それを深く極めることにつとめよ。よいな。よけいな人としてこの世に生を受けたかぎり、そうしたことをみをささげねばならぬ・・・」
この言葉が良沢の信条となったようだ。

天涯孤独だった良沢がこの言葉により身の置き場を見つけ、またその後の生き方に影響したようだ。