小説「闇を裂く道」読んだ

小説「闇を裂く道」読んだ
先日読んだ「関東大震災」の著者吉村昭の小説を読んだ。

「闇を裂く道」吉村昭 文春文庫

闇を裂く道 (文春文庫)

闇を裂く道 (文春文庫)

大正2年から昭和9年までの東海道線の熱海と三島間の丹名トンネルの予定地の測量から開通までの工事を描いた小説だ。当時の日本最長のトンネル全長7,800mを苦闘の末に開通させた工事の様子がわかる。
丹名トンネルの掘削工事では大量の出水が発生したが、これはトンネル上部の丹名盆地の地下水系を枯渇させる原因になる。

小説終盤に描かれた(開通第1号列車の)殿岡機関士のエピソードがおもしろかった。